この記事では大学二年生まで適当に過ごし過ぎて留年しかけた僕が、変わろうと決意してからやったことをお話しします。
前編をまだ読んでいない方は是非こちらをお読み下さい。
全て変えた
電磁気学の試験が終わってから直ぐに僕は「変わらなければ」と思いました。
しかし、この怠惰な毎日からどうやって抜け出せばいいのでしょうか?
ぼくはこのように考えました。
とりあえず現状全部ダメなんだから全部逆にすれば全部良くなるのでは
とてもシンプルです。
今はマイナスの人生なので逆をすればプラスになるだろうという愚直な考えでした。しかしこれが僕を変えていきました。
実際にやったこと
環境を変える
今までゲームや趣味を中心がいつでもできる環境を身の回りに作っていたので、その逆の誘惑が無い環境を作りました。
まずはスマホゲームをたくさんやっていたのでスマホ内のゲームを全てアンインストールしました。
自分には強い意志というものがないので(あったらこんな生活はしていなかった)、自分の行動を半強制的にやるべきおことに正すために環境変化を優先しました。
部屋の整理、スマホ内の整理、鞄の中の整理、
毎日触れるものから遊びの要素を削ぎ落としました。
そして関わる人という環境も変えました。すなわち、一人になりました。
今までいつメンとつるんでいたのですが、極端に拒絶しました。
まずLINEを全て既読無視し、授業も一人で出て、廊下ですれ違ってもあいさつすらしませんでした。今考えるとやりすぎでした。しかしながら、
一人で全部やらないと自分の力が付かない、人といると効率が悪い。
そう言い聞かせて自分に負荷を与え成長に飢えました。
勉強をする
今まで勉強など全くしていなかったので、勉強を始めようと思いました。ちょうどこの頃から大楽院への関心も高くなっていました。
全く勉強はしてこなかったのになぜ院に関心を向けたのかはもう覚えていないのですが、入試を突破するという目標ができました。
ただ、試験期間が終われば冬休みなのでその時間を使ってまずは英語の勉強から始めました。なぜなら入試を突破するには英語、数学、専門科目の試験を受ける必要があります。習得に一番時間がかかるのは英語なのでこれを優先しました。
勉強のやり方などわからなかったのでYouTubeで「英語 勉強 やり方」みたいに調べて愚直に丸パクリしました。10分で良いから毎日やろうと決めて、ストレスを感じながらも少しずつ勉強を始めました。
能動的になる
今まで僕は受動的にものごとを捉え、自分を自分でコントロールできていませんでした。初めてのことには奥手になり、なかなか一歩を踏み出さないのに文句だけたらすという人間でした。
とにかくやったことないことをできる範囲で始めてみようと色々試してみました。
プラモを作る、ギターを改造する、洋服もおしゃれにしてみる、短髪だったのでロン毛にしてみる、皮膚科に行く、チャリで30キロ走ってみるなど…
できることなら挑戦しました。
また、いつメンとの縁を切ったことで一人でやらざるを得ない環境にいたのも能動的になれた要因でした。一人だと解放感があり自由に好きなことができることが気楽でうれしかったです。
変えて得たもの
色々変えた結果、僕の成績と生活は改善されました。
成績がいきなりトップにならないところがよくある逆点ストーリーでない所以ですね。まあ、リアリティがあるということで、
また、上の結果だけではなく、その結果が出せるような習慣が一番の収穫でした。
この習慣をさらに改良して大学四年で研究室に配属された時は学部生ならが論文を投稿し、修士では学科総代に任命されるほど成果を上げることができました。
これは勉強したからではなく、良い習慣を得れたからの結果だと考えています。
学び -変化に必要な二つの要素
一連の変化を経験して気づいたことがあります。それは変化するには2つの要素が必要なのです。
それは強烈な出来事と達成を繰り返すことです。
言い換えると、変化を始める要因と継続する要因は別ものということす。
説明していきます。
強烈な出来事
強烈な出来事とはトラウマ級のショックな出来事や人に救われた瞬間、大切な人をうしなった時など、現実を受け入れられないほど大きな出来事や昔からのあこがれなどです。
僕の経験でいう、いつも通り登校したら今日が試験日で留年しかけたがそれに当たると思います。
強烈な出来事は変化のきっかけにはなります。一時的に行動をしようとするモチベーションを与えてくれます。
しかし、長続きしないことが多いです。短期間での出来事からなるモチベーションは短期間で終わることがほとんどです。
たくさんの変化が必要ならその分時間がかかります。すなわち、長期間で継続的に変化する必要があります。
達成を繰り返す
長期的に自分を変化させるには一時のモチベーションを頼りにせず、継続的な変化が必要です。ここで大事にしたい考え方は、
Done is better than perfect 完璧より完成
Facebook創業者のマークザッカーバーグの言葉で、完璧を目指さずとりあえず完成させ、完璧には完成を繰り返して近づけば良いという内容です。
僕はこの言葉をヒントにして「変化が少しでもできたら喜ぶべき」と自分に言い聞かせていました。
すなわち、達成の回数を増やしてモチベーションを維持するということです。
何かを成し遂げようとしたとき、人は高い理想を追いがちです。
理想とは実現が難しいから理想なのです。だからどんなに成長しても新しい理想が生まれ、僕たちはそこに行きつくことはできません。
大切なのは過去の自分からどのくらい変化できたかです。少しでも変われたならその時点で成功で、誇っていいのです。
例えば「部屋をきれいにする」という目標なら、ミニマリスト並みの部屋にする必要はなく、まずは本棚だけきれいにできたならそれで十分です。机の上の整理に取り掛かる必要はなく、全く別の「運動を習慣にする」に取り掛かってOKです。
「部屋をきれいにする」の続きは変化が習慣になった時にいつかしたくなるので焦らずその時を待ちましょう。
そして達成を繰り返すことの最大のメリットは次の変化を起こすハードルが下がることです。なぜなら、変化できた時点で毎日の生活は前より良くなってるので、さらなる変化をする余力が残るからです。
いわゆる複利効果です。これが連鎖して1年後には別人になってます。
変化についてのまとめ
強烈な出来事はきっかけを与えてくれますがそれに頼りっきりは長続きしません。一時的なトリガーとして考え、変化を続けるためには別のモチベーションが必要です。それが達成感を得ることです。
伝えたいこと
僕は学生時代を2年間だらだらと過ごし、その修正に1年かかりました。
この経験は発見が多く、この学生時代は僕の人生のかけがえのない要素になってくれました。
モチベーションは二種類あって、きっかけを与えるものと継続を促すものに分かれます。
いま失敗して落ち込んでる人も、これから新しいことに挑戦する人も抑えてほしいことがあります。
僕たちは変われます。失敗して、うわ~って思っていてもそれをきっかけにして少しだけ自分を変えてみてください。
ここでのポイントは少しだけ変えるです。ミスを直ぐ取り返そうとすると一時的なモチベーション頼りになり、長く続きません。
少しだけです、少しだけ。
達成感は僕たちをちょっと楽な毎日に招いてくれます。いきなり頑張ろうとするときついので少しだけです。
少しでも変われたらそれが新しい変化を呼んでくれるので、自分を信じて変われるところから変わってみてください。
まとめ -学生時代の成長
この記事では僕の大学時代の「ぐーたら期」「覚醒期」ついてお話しました。
「ぐーたら期」では生活が日に日に悪化し、「覚醒期」の最初1年でそれを平均へもどし、その後2年に渡り自己啓発を継続しました。
実は「覚醒期」がまた失敗の種になり「狂期」を生むのですが、それはまたの機会に、
僕は大学に通いながら自分のダメさと可能性を同時に感じることができました。本当にぐーたらのまま中退を選ばなくてよかったと思っています。ぐーたら期の唯一誇れるところと言えばそれだけです。
ここまで長々読んでいただきありがとうございました。